印刷でモアレを防ぐ方法

オフセット印刷は、印刷しない白と線、ベタ、アミ点に分けることができます。このうちアミ点が不均一なデータ原稿を出力した場合に、製作者が意図していなくても模様になってしまう現象をモアレといいます。アナログ原稿にトーンを重ね塗りをしたときによく見られます。モアレは、デザインを著しく損なう見栄えの悪い仕上がりにします。

モアレが発生する理由は3つ考えられます。まずデータを拡大したり縮小することです。一度トーンを塗ったデータを回転させたり、拡大縮小させたりすると、アミ点の角度が変わります。また解像度を変更することも同様で、アンチエイリアスがかかり、アミ点の周りがグレーがかりモアレを引き起こします。

次にトーンの重ね塗りです。アナログ原稿と同じように、違う模様のトーンを重ねると、アミ点が均等でなくなってしまいます。そしてグレースケールのベタの上にトーンを貼ると、トーンの重ね塗りと同じ現象が起こります。PCモニターでは全く異常がないように見えるので、注意が必要です。

モアレを防ぐためには、いくつかポイントがあります。まずサイズを守ることです。仕上がりがB5のものはB5で印刷をして、配置する画像も合わせます。またトーンを貼った原稿にスキャンをしないように気を付けます。

トーンを貼ったアナログ原稿を直接スキャンするとデータ原稿化するので、モアレの原因です。スキャンはトーンを貼る前に行い、データ上でトーンを貼ります。

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