ホットスタンプ印刷とは

ホットスタンプ印刷は、箔という金属を蒸着したり顔料を塗ったフィルムを使ったりします。箔を使うと、金属光沢が製品の表面に転写されるので、インキには出せない光沢が表現できます。箔の表面には接着層があり、加熱した板が接着層に触れると活性化して、圧力によって顔料と一緒に転写されます。箔には溶剤がないので、乾燥する手間を省くことができます。

ホットスタンプは、環境に優しいがけでなく、下地処理や前処理をほとんど必要としない印刷方法です。熱が加わったところだけ転写されるので、マスキングが不要で、塗装と比べると大幅なコスト削減が見込めます。ホットスタンピングマシンには多くのタイプがあります。まずアップダウンタイプです。

版を取り付けた熱盤が上下に動き、テーブルの製品に箔と版を押し付けます。エアーやモーター、油圧などが動力源です。最も広く使用されています。次に平面転写機は転写箔やマルチカラー箔を使った多色印刷に用いられます。

テーブルの製品に箔を置いて、その上を転写ロールが水平に動くことで、ワークに転圧がかかって熱転写加工を可能にします。転写ロールは上下運動をいて、テーブルが水平移動するものもあります。ローリングタイプは、上下水平運動を行う熱盤と回転治具を組み合わせて円筒製品にホットスタンプ印刷を施します。熱盤が上下に、回転治具が左右に動く場合もあります。

化粧品の容器や文字車などの転写加工で使われています。

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です